I've Sound関連CD・DVD
I've Girls Compilation Vol.7 「EXTRACT」
発売日:2010/9/24


DISC.1


01 La clef 〜迷宮の鍵〜

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『異国迷路のクロワーゼ(DRAGIN AGE Pure)』(富士見書房)
1曲目からまさかのレアトラック。
雑誌付録という、今までにない媒体で発表された楽曲でありながらも、
その完成度の高さに、ファンの間ではかなり高い人気を誇る楽曲の一つですね。
元々、I'veの楽曲は、作品との親和性が異常に高いのが魅力の一つではありますが、
この曲も、「異国迷路のクロワーゼ」の為に書き下ろされただけあって例外ではなく、
元作品の雰囲気や世界観が、歌詞やメロディーにしっかりと取り入れられています。
曲を聴いただけでも、作中の情景が自然と浮かんでくる辺りはやはり流石と云ったところ。
付録として埋もれるには勿体無さ過ぎた名曲なので、今回の収録は素直に嬉しいですね。




02 決断のentrance

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:C.G mix/編曲:C.G mix

from 『プリズムアーク らぶらぶマキシマム』(ぱじゃまそふと)
C.G mix節全開な1曲。ですが、ストレートでありながらも、決してありきたりには留まらない、
独特のメロディーには一瞬で虜になりました。また、KOTOKOさんによる勇ましい歌詞や、
ブレを知らないロングトーンも後押しし、曲全体のカッコ良さをさらに底上げしています。
また「プリズムアーク」の主題歌である「原罪のレクイエム」とは意図的に雰囲気を似せているのか、
イントロから既に「あぁ、プリズムアークの曲だな」と分かるのは正に匠の技ですね。




03 a piacere

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:高瀬一矢/編曲:高瀬一矢

from 『Chanter -キミの歌がとどいたら-』(Terios)
前トラックとは対称的な、癒し系楽曲。
ちなみに「a piacere」とは、音楽用語で「自由に、気ままに」を表しますが、
そのイメージ通り、KOTOKOさんによる伸び伸びとした歌詞が印象深いです。
全体を通してゆったりな楽曲ではありますが、個人的に高瀬氏によるこういった系統の曲は、
何処か壮大な空気にも感じる気がします。




04 platinum

唄:川田まみ/作詞:川田まみ/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『メカミミ』(きゃんでぃそふと)
KOTOKOさん分がいつも以上に強い今回のアルバムですが、まみさんの楽曲も名曲揃いです。
清涼剤のように、爽やかに全身を突き抜ける1曲。
いささか爽やか過ぎて、うちのような人間にはちょっと心に痛いところも。
しかし井内さん&まみさんの組み合わせでこういう楽曲をやったら右に出るものはありませんね。
「緋色の空」の頃は、正直やや荒削りな感もあった川田まみさんによる作詞も、
このとろころだんだんと手馴れてきた感がありますね。
詩的なKOTOKOさんの文とは異なり、まみさんの口語調の文体は、なんとなく親近感を覚えます。




05 oblivion

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:C.G mix/編曲:C.G mix

from 『私立レイプ女学院』(ANIM)
懐かしのナンバー。今も根強い人気を誇る1曲ですね。あと収録作品のタイトルが凄い。
ことごとくツボを押さえたC.G mixサウンドに、一撃でノックアウトされた方も多いのでは。
ゲームの雰囲気に沿ったダークな歌詞と、力強くリズミカルなメロディーとのギャップが、
また不思議な魅力を生み出していますね。




06 dilemma

唄:川田まみ/作詞:川田まみ/作曲:中沢伴行/編曲:中沢伴行・尾崎武士

from 『りとるらびっつ -わがままツインテール-』(WHITESOFT)
ゲームの可愛いタイトルに反し、重低音の効いたサウンドと、
まみさんによるあまりにも攻撃的な歌詞のインパクトが強い1曲。
両極端な個性が、正にdilemma(板ばさみ)を思い起こさせます。
中沢さん作曲に限らず、編曲に尾崎武士さんが加わっている楽曲は、
全体的にの盛り上がり具合が高い楽曲が多いように感じます。




07 melty snow

唄:川田まみ/作詞:川田まみ/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『あねいも2』(bootUP!)
イントロから雰囲気十分の癒し系ナンバー。
こう云った楽曲は井内さんの独壇場的なところもありますね。メロからサビに至るまでに、
徐々に様々な伴奏と歌声が重なっていく様は、まるで降り積もる雪を表すかのようです。




08 絆 〜endless days〜

唄:桐島愛里/作詞:KOTOKO/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『もっと 姉、ちゃんとしようよっ!』(きゃんでぃそふと)
期待の新人である、桐島愛里さんによる楽曲。
ちなみに自分は、I'veに新しい方が加入するという話を最初に聞いた時、
まことに失礼な話なのですが、既存の歌姫の下位互換といいますか、劣化○○になるのでは、
というような印象を受けたのですが、蓋を開けてみれば、まったくそんなことはありませんでした。
むしろ、歌い手によって幾重にも変化するI'veの魅力がさらに高まったようにさえ感じました。
今までの歌姫にない、まったく新しくも決して埋没はしないその歌声には心から声援を送りたいです。
楽曲自体も、井内さんとの相性が抜群の1曲。繰り返し聴きたい名バラードに仕上がっています。
果たして他のコンポーザーの場合には、どのような顔を見せるのか、今から期待大です。




09 jihad

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:C.G mix/編曲:C.G mix・尾崎武士

from 『BALDRSKY Dive2 -RECORDARE-』(戯画)
C.G mix氏の本気を垣間見た気がします。
基本のメロディラインは、明らかに氏によるものなのですが、音の使い方が今までに無く斬新。
こう云った音作りもありなんだなと、終始感動しきりでした。
本編中の戦闘BGMとしてもパーフェクト。こんなBGMで戦ったら負ける気が全くしません。
また、「空」を「くう」と読ませるKOTOKOさんによる歌詞は、正に原作を読み込んでこその芸当ですね。
あと関係ないですが「Dive」は英語で「RECORDARE」はラテン語で「jihad」はアラビア語です。




10 LAST IN BLUE

唄:MELL/作詞:MELL/作曲:中沢伴行/編曲:中沢伴行

from 『DOOP ADVANCE』(MBS truth)
懐かしのナンバーその2(※「oblivion」と同じく2003年発表)
楽曲の作りも、明らかにこの頃のI've Sound全開。時代を感じる1曲です。
深海が舞台な作品のテーマ曲だけに、楽曲の雰囲気も深海そのもの。
音だけで完璧に情景を作り出しています。そしてMELL様による作詞はとにかくセクシー。
何故今の今まで収録されていなかったのか、正直疑問な名曲の一つです。




11 Leaf ticket

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:C.G mix/編曲:C.G mix

from 『パルフェ 〜chocolat second brew〜』(戯画)
激しい曲が続いた後は(※今回曲順おかしくね?とか云わない約束)滂沱必至のナンバー。
発表が2004年と、かなり懐かしめの曲ではありますが、数あるI'veのバラード楽曲の中でも、
今もって最高峰の位置にある曲なのではないでしょうか。
KOTOKOさんとC.G mix氏、互いの個性が最高の状態で混ざり合ったことで、
歌詞、メロディーどちらを取っても完成度の高い1曲に仕上がっています。




12 bumpy-Jumpy!

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:中沢伴行・尾崎武士/編曲:中沢伴行・尾崎武士

from 『ナツユメナギサ』(SAGA PLANETS)
KOTOKOさんの楽曲では「覚えてていいよ」に次いで、
ライブのトリと云ったらこの曲!とも云える、定番の一曲。
ではありましたが、収録されているCDが、これまでコミケ限定販売の物のみだった為、
曲の知名度に反して入手難度が高く、皆が聴ける訳ではなかったのが惜しい1曲でした。
しかし今回のコンピにめでたく収録となったことで、その辺の弱点も払拭。
より多くの人が聴けるようになったことで、名実ともに最強のアゲ曲になりましたね。
個人的に中沢さん&尾崎さんの組み合わせによる楽曲は、
ことライブにおいては(※「PRINCESS BRAVE!」然り)ハズレが無いように思いま



DISC.2


01 Restoration 〜沈黙の空〜

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:C.G mix/編曲:C.G mix

from 『BALDRSKY Dive1 "Lost Memory"』(戯画)
曲全体の流れに反して、締めが意外に落ち着いた曲な為か、
戦闘中のBGMとしてはJihadに一歩譲るところがありますが、
「BALDR SKY」という作品全体のテーマソングとしては、これほど相応しい曲はないでしょう。
物語のプロットを読み込んだらしいKOTOKOさんによる渾身の歌詞、
起伏が激しくも、メリハリの効いた曲構成。どれを取っても完成度の高い1曲。
イントロからサビにかけての疾走感は今回の収録曲の中でも随一です。




02 Vacillate

唄:川田まみ/作詞:川田まみ/作曲:羽越実有/編曲:羽越実有

from 『ふたりの兄嫁』(Selen)
「井内舞子」さんではなく「羽越実有」さん名義なのがまた時代を感じさせますね。
まみさんの突出した魅力の一つであるビブラートの真骨頂が垣間見れる1曲です。
全体的にどこか寂しげな雰囲気を感じさせる曲ですが、ただただ暗い曲にはなっていません。
決して前向きな曲ではありませんが、不思議と明るさもどこか感じさせます。
タイトルの「Vacillate」とは「ぐらつく、揺れ動く」を意味しますが、
その名の通り、明るい一面と暗い一面の両方を揺れ動く特異な楽曲に仕上がっています。




03 同じ空の下で

唄:KOTOKO/作詞:MOMO・高瀬一矢/作曲:高瀬一矢/編曲:高瀬一矢

from 『家族計画』(D.O.)
あの永遠の名曲が、9年の時を越え、ついにガールズコンピに降臨。
KOTOKOさんの楽曲人気投票(※LIVE TOUR 2010のパンフレット参照)でも、
2位とぶっちぎり大差をつけ、堂々の一位でした。今更説明は不要の楽曲ではありますが、
前奏からメロ、サビに至るまで、曲のどこをとっても完成度が高く、
また一度聴いただけで心に残る印象的な歌詞に加え、さらに「家族計画」自体が、
今も語り継がれる名作中の名作であるという、生まれたこと自体が奇跡のような1曲です。
MOMOさんによる、本作をまったくの未プレイの筈なのに、
何故かストーリーにマッチするという奇跡的な歌詞も、当事話題になりました。




04 Slow Step

唄:Healing Leaf/作詞:KOTOKO/作曲:羽越実有/編曲:羽越実有

from 『Slow Step』(IMAGE CRAFT)
Healing Leaf、この名前を見るのはいつぶりでしょうか。
曲数こそ少ないですが、島みや先生とまみさんの歌声のシンクロ率はやはり圧倒的。
歌姫のコラボは数あれど、これほど相性抜群の組み合わせは他にないと断言できます。
タイトルの通りに、まるでゆっくりと歩みを進めるかのような優しい曲進行に加え、
お二人の相互作用で二倍以上に効果を高めた癒し系の歌声が脳に心地良く響きます。
歌としてだけでなく、BGMとしても、延々と流していたい1曲ですね。




05 幻想の宝石

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:C.G mix/編曲:C.G mix

from 『プリズム☆ま〜じカル』(ぱじゃまそふと)
懐かしい楽曲が続きましたが、ここで一転、最新曲からの収録ですね。
「原罪のレクイエム」「決断のentrance」と、プリズムシリーズの楽曲は、
どれもロングトーンを前面に押し出した曲が多いように感じます。
この曲に関しても例外ではなく、サビの後半部のロングトーンが印象的です。
シリーズを通して聴くと、KOTOKOさんの歌唱力がどんどん上がっているのが分かりますね。




06 For our days

唄:川田まみ/作詞:川田まみ/作曲:高瀬一矢/編曲:高瀬一矢

from 『そして明日の世界より─』(etude)
今回収録されている曲の中でも、まみさんの楽曲は、全体を通して、
比較的キャッチーではないながらも、心に強く残るスルメ曲が多いように感じます。
ちょっと気恥ずかしくも前向きな、応援歌のような歌詞と素直なメロディーは、
落ち込んだ時にも、また頑張ろうという気持ちにさせてくれます。




07 HALLUCINO

唄:KOTOKO/作詞:KOTOKO/作曲:中沢伴行/編曲:中沢伴行

from 『夢幻の迷宮3 TYPE S』(ソフトウェアハウスぱせり)
KOTOKOさんの歌で、かつ中沢氏の作曲によるものの中では、群を抜いてハードな楽曲。
歌詞の力も相まって、当時(※2003年発表)の楽曲の中でも格好良さは随一でした。
少しずつ溜めて溜めて、サビで一気に解き放たれる曲構成には、一種の快感を覚えます。
これまで、気軽に手に入れられる媒体に収録されていなかったのが勿体無い1曲です。
(※MANIA TRACKSではRemix Ver.が収録されていました)




08 Cherish

唄:MOMO/作詞:MOMO/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『真・燐月』(Selen)
現在は既にI'veを脱退され、別の舞台で活躍されているMOMOさんによる楽曲。
MOMOさんの存在の大きさを、改めて実感する1曲でもあります。
井内さんの音楽とMOMOさんの歌声の相性は、もはや絆の領域にまで達しており、
互いが互いの長所を何倍にも引き立てています。
KOTOKOさんとC.G mix氏、まみさんと中沢氏、MELL様と高瀬氏のように、
ことI'veにおいては、井内さんとMOMOさんという組み合わせは、
外れを知らない黄金コンビだったのではないでしょうか。




09 Undying Love

唄:KOTOKO/作詞:魁/作曲:F-ACE/編曲:高瀬一矢

from 『ALMA 〜ずっとそばに…〜』(Bonbee!)
懐かしいにも程がある1曲。今まで収録されていなかったのが意外です。
この時代のI've Soundを感じさせる曲調もさることながら、KOTOKOさんの声が若い!
いや、今が歳食ってるとかそういう意味では決してなく、洗練されてきたんだなあと。
作詞が「ALMA」の脚本を担当された魁氏だけあって、楽曲の説得力も増しています。




10 Bizarrerie Cage

唄:MELL/作詞:松島詩史/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『真説 猟奇の檻 第2章』(CALIGULA)
「BUCCANEER」もでしたが、井内さんが攻撃的な楽曲を作ると、
(良い意味で)かなりえげつない楽曲に仕上がりますね。
ガンガンと響く強烈な伴奏と重低音の嵐は、MELL様との相性が抜群。
収録曲の中でも最もクールなナンバーと、個人的には思います。
松島詩史氏による作詞も、やや厨二的ながらも、外連味たっぷりで逆に格好良さを感じます。




11 白い輪舞曲

唄:詩月カオリ/作詞:KOTOKO/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『冬のロンド』(DIVA)
一つ前のトラックとは対極(※今回曲順おかしくね?とか云わない約束)な1曲。
詩月さんのキュートな歌声も相まって、可愛いさ満点な楽曲に仕上がっています。
KOTOKOさんによる歌詞も、歌い手に合わせてか、よりカオリンらしい雰囲気。
曲名にもあるように、ロンドのようなリズムが気持ち良く、自然に身体が動き出します。
しかし前トラックと同じ方が作曲されたのかと思うと、不思議な気分になりますね。




12 two HeaRt

唄:桐島愛里/作詞:KOTOKO/作曲:井内舞子/編曲:井内舞子

from 『Futa・Ane 〜ふたあね〜』(bootUP!)
桐島愛里さんのI've Soundデビュー曲。しかしその洗練された唄いこなしっぷりは、
ずっと前から既にI'veにいたのではないかと錯覚を覚える程です。
井内さんの楽曲が続きますが、ここまでどれも同一人物による作曲とは思えない、
千変万化具合に驚愕。こうして聴くと、井内さんの凄さに改めて気付かされますね。




13 EXTRACT 〜The truth in me〜

唄:川田まみ/作詞:川田まみ/作曲:高瀬一矢/編曲:高瀬一矢

I've ORIGINAL SONG
今回のオリジナルソング。
タイトルを始めて聴いた時は、ハードの楽曲なのかなと勝手に思い込んでいたのですが、
実際聴いてみると、雰囲気的には「Preasure seasons」や「Starlight Symphony」を思わせる、
例えるならライブの終演後に会場のBGMとして流れていそうな、大団円的雰囲気を持った1曲。
これまでの全てを思い返し、これからに新たな夢を馳せるような歌詞は、
I've Sound全体のこれからを表しているかのようで、今後もますます期待が持たれますね。
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