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KOTOKO 2nd Album 硝子の靡風
発売日:2005/6/8
KOTOKOのメジャー通算2枚目となるアルバム。
通常版、初回版ともに初回購入特典としてKOTOKO直筆歌詞カードが付属。
また初回限定版にはロサンゼルスにて撮影したPVとメイキング映像が収録されたDVDが付属する。



01 RETRIVE

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.高瀬一矢 Arrange.高瀬一矢
全体を通して泥臭く、そしてどこか哀しさに満ちた楽曲が全体を包み込みながらも、最後には一筋の希望と力強さを感じさせる歌詞が心に深く突き刺さる。また、高瀬氏による重厚なサウンドの力により、ただ一言にダーク系といったイメージの曲のみには決して留まってはおらず、これまでにない無い魅力を持った一曲。



02 Wing my Way

Vocal.KOTOKO(Chorus.島宮えい子) Words.KOTOKO Music.高瀬一矢 Arrange.高瀬一矢
「disintegration」収録のアレンジ版とも違い、またオリジナル版とも異なる、新たな「Wing my Way」がここに生まれた。圧倒的な透明感と躍動感が五感の全てを支配する。これぞI've Sound×KOTOKOの真骨頂。伸びやかな歌声とサウンドは、まるで大空を舞っているかの如き錯覚まで感じるほどだ。
一字一句に感情が込められた高らかな歌声に、どこまでも進歩し続ける無限の可能性を見た気がした。



03 覚えてていいよ

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.中沢伴行 Arrange.中沢伴行
「覚えてていいよ」収録曲。



04 ため息クローバー

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO Arrange.高瀬一矢
少女漫画的な世界観を思わせるタイトルに加え、切ない歌詞。そしてKOTOKO本人による作曲と、実に"らしい"世界観を構築している。高瀬氏によるアレンジは、ある種の不釣合いさを醸し出しているが、決してマイナスにはなっていない。むしろ、この不釣合いさが逆に奇妙な一体感を見せ、不思議な魅力を生み出している名曲である。Bメロからサビにかけての盛り上がりは、収録楽曲の中でも随一と云っても、あながち過言ではないだろう。



05 Meconopsis

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO ArrangeI've
I'veらしさが溢れる重厚的なサウンドに、開始30秒で心臓を打ち抜かれるコトうけ合いであろう。
メジャーという大きな舞台へと進出してからも、良い意味で尖ったI'veらしさは薄れてはいない。
悲恋とは既に有り触れた題材ではあるのだろうが、それを有り触れたテーマのままで終わらせてはいない。独創性溢れる歌詞と、そのイメージを無限大に広げる最高の編曲は、最高のコラボレーションだ。



06 ささくれ

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO Arrange.C.G mix
良い意味でC.G mix氏の趣味が全面に溢れ出ているであろう一曲。
前奏からAメロまでの流れ、そしてサビの細部に至るまで、正に90年代前半のJpopを彷彿とさせる。
だが、古臭さなどは感じさせず、むしろ斬新なサウンドに仕上げている辺りは流石といったところ。



07 琥珀

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO、中沢伴行 Arrange.中沢伴行、尾崎武
個人的には、今回の収録曲の中では最もKOTOKOらしさを前面に押し出した楽曲であるように思う。
歌詞にメロディー、そして曲全体に漂う雰囲気と、その全てに"らしさ"が詰まっているように感じた。
まるで青春群像劇を描いた映画を見ているかのような、情緒溢れる歌詞には、一種の照れ臭さを感じる。そんな歌詞に乗せたバラード風の曲調が全体に上手く混ざり合い、魅力を十二分に引き出している。



08 Re-sublimity

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.高瀬一矢 Arrange.高瀬一矢
「Re-sublimity」収録曲。



09 硝子の靡風

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO Arrange.高瀬一矢
今回のアルバムの表題曲。スローテンポで生演奏を意識したサウンドが心地よい、優しい曲である。
全体的にマイナス点を挙げる部分が見当たらない。全てにおいて見事としか云いようがない名曲。
単純な完成度ではアルバム収録曲でも随一だろう。しかしこの殺人的なまでに複雑な音階をなんなく、
かつ美しく唄い上げるKOTOKOには、畏怖さえも覚える。



10 421 -a will-

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.中沢伴行 Arrange.中沢伴行 、尾崎武
2004年4月21日。それはKOTOKOがメジャーという新たな大舞台に立った記念の日。
果たして何を想いながらその日を迎えたのだろう。この曲は、おそらくその時の心情のアンサーだ。
底抜けに明るく、そして躍動感溢れるリズミカルなサウンド、言葉の一つ一つにKOTOKOさんの想いがこれでもかと詰まった歌詞は、曲全体を暖かな雰囲気で包んでいる。



11 Free Angels

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO Arrange.嶋田陽一(SORMA No.1)
SORMA No.1こと嶋田陽一氏による斬新なサウンドが心に強く残る一曲。
全体的にアンニュイさを漂わせながらも奇妙な前向きさも感じさせる。
曲自体の作りは大きく違うが、曲のテーマとしては、「覚えてていいよ」に近いものを感じる。
それは云わばエール的な楽曲だ。無責任に「頑張れ」などとは言わない。
「失敗しても良い」「ただ自分らしく行けば良い」、それがKOTOKOなりのエールの伝え方なのだろう。



12 β - 粘土の惑星

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO Arrange.高瀬一矢
元々は「羽 -hane-」ライブツアー限定パンフレット付属のCDに収録されていた楽曲。
件のパンフレットは現在入手が困難なことから、この曲は一般に認知されないまま埋もれてしまう可能性があったのだが、それではあまりに勿体無い楽曲だと個人的に思っていたので、今回の収録は素直に嬉しい。一つ一つの音階、一字一句の言葉、その全てにパワーが込められたKOTOKOの歌声。
そしてサビの盛り上がりは、数多ある楽曲の中でも特に秀逸。近年の曲の中でも名曲中の名曲であろう。今回歌詞を改めて見つめ直してみたが、その荘厳なテーマはやはり眩暈がするほどに素晴らしい。



13 赤い玉、青い玉

Vocal.KOTOKO Words.KOTOKO Music.KOTOKO Arrange.京田誠一
アルバムのラストを飾るに相応しい一曲。
聴く人、見る人によっては様々な解釈のできる歌詞の深さが、いっそうの魅力を生み出している。
悲しい曲でありながらも、不思議と気分の休まる曲である。
まるで、母親の胎内で眠る胎児であった時の自分を思い浮かべるほどの奇妙な安らぎを感じた。






DVD
初回限定版に付属のDVD。表題曲「硝子の靡風」のPVとそのメイキングが収録されている。

・本編

ギターを片手に、草原で歌うKOTOKOさん。

題材的には、ギター片手に世界を渡り歩く一人の歌い手といったところか。

時々ギターを弾く姿も映るが、実際に弾いてはいないだろうなどという突っ込みは野暮というものだ。

PVと云うのは雰囲気が大事なのだと主張してみる。

風景の色合いや、陰影のメリハリなど、映像面での完成度は随一。

動き自体は少ないものの、完成度の高さは前回の「羽 -hane-」以上。


・メイキング

撮影時期は4月4日から8日までの4日間。今回の撮影もまたL.A.とのコトらしい。

「prime」、「羽 -hane-」に続き、3度目のL.A.ということになる。

内容はと云えば衣装合わせのシーンやメイクシーン、撮影シーンなど、今までのメイキング通りの作り。

だが、いつもよりも食事シーンが多いように思えた。朝食、昼食、夕食、ついでに車内でのおやつ。

撮影風景よりもむしろ何か食べてるシーンのが多いんじゃないかと錯覚するほどだ。

いや錯覚じゃなく事実だこれ。およそ6回目くらいの食事シーンで、あぁ、これ、

「KOTOKOのL.A.食い倒れ紀行 〜ついでにPV撮影もしちゃおうの巻〜」なんだなと、

脳内で保管するコトに。


1日目。成田空港からL.A.へ。


その後、ハリウッドへ舞台を移動。

「I've Wars」ハリウッド版でも撮る気なのだろうかとも思ったが、詩月さんがいないので違うのだろう。

ここでは歌詞カードに載せる写真撮影などをしながら観光地巡り。スタッフの方々も楽しそうだ。

しかしアメリカの町並みを見ていると今にもその辺をスパイダーマンが飛んでいそうな気分になる。


2日目はPVの収録へ。

周りは緑一色。だが、それでも日本ではないというコトは一発が見て取れる。

日本の風景とアメリカの風景では、やはり基本的な部分が違うのだろう。

4月とは云えここはアメリカ。気温は30℃と、生粋の北海道人のKOTOKOさんは流石に辛そうな様子。

日避けにと黒い日傘を装備している。

途中、外国の方と親しげに話すKOTOKOさん。英語も堪能なんだなぁと感心しながら見ていたが、

よく聴くと「サンキューベリーマッチ」しか云っていない。


3日目。パラマウントラウンチ。


冒頭からメイクシーン。アイシャドウの効いたKOTOKOさんは魔性の女っぽくて素敵だ。

メイクの野田さんは後ろの方でしれっと毒舌吐いたりすることが多々あるので、

色々な意味で目が離せない。この日は海岸での撮影と云うコトもあり、海風が強く大変そう。

無事撮影も終了し、その夜は打ち上げも兼ねてショッピング。スタッフ含め皆テンションがやたら高い。


4日目は再度空港へ。メイキングのカメラマン担当の杉山さんが、最後にちょろっと顔見せ。

しかしこれがホントに一瞬。しかも見切れている。相当の恥ずかしがりやさんなのだろう。


メイキングの総時間は29分ジャスト。


「羽 -hane-」の時と異なりチャプター選択ができないのが少し傷だが、

むしろメイキングにチャプターが存在する方が異常な気がするのでこれは許容範囲だろう。

KOTOKOさんの普段は見られない姿を見られるというだけでも、

なかなかの価値があるDVDなのではなかろうか。
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